どーも。
今日はパックロッドのお話です。
個人的にパックロッドと言うのもが好きで、特にキャストウエイトが15gを切るようなライトなタックルを中心にパックロッドを使っているのですが
今回は今年発売のダイワのモバイルパック866TMLという少し強めなパックロッドを購入しました。
これまで、ズームサファリ765L・クロスフィールド734Lと704Mなどの継ぐタイプのレビューを書いてきましたが今回はテレスコタイプのパックロッドです。
テレスコタイプのロッドってどうしても、安物のイメージがあって個人的に敬遠していたのですが、実際に使ってみると良い意味で裏切られました。
そんなモバイルパック866TMLのレビューを今回はお届けいたします。
実売13,000円で仕舞寸法はわずか54cm
新発売のモバイルパックを手にしてみて、一番最初に驚いたことはその仕舞寸法の短さです。
今回購入したモデルはおそらく人気モデルであろう8.6フィートのMLのモデルなのですが、仕舞寸法はわずか54cmしかありません。
しかも実売は13,000円代!
同価格帯で同じクラスのレングスのモデルは振出であれ、継ぎ竿であれコストを下げるために4本継の物が多いのですがモバイルパックはまさかの6本継です。
4本継だと8.6フィートクラスだと70cm前後の仕舞寸法になるので、飛行機の手荷物サイズを超えてしまいますし
カバンなどに入れるには若干大きいのですが
54cmのモバイルパック866TMLであれば手荷物にもOKだしカバン等にも入れることが出来ます。
それでいて実売が13,000円代と言うのはダイワさん相当頑張ってくれてます!
HVFブランクス採用でハリのあるロッドへ!
個人的に振出竿って何となく振りぬけが悪い印象があるんですよ。
加えて低価格帯のロッドによくある何となくダルい感じや、振りぬけの悪さが合わさってキャストフィールやロッドワークなんかがやりにくそうなイメージが購入前からあったのですが
実際に使ってみると、全くそんなことが無く非常にシャッキっとしたハリを感じる使用感なんですよ!
特にキャストは中級帯の2ピースロッドと比較しても遜色ないデキで非常に驚かされました。
6本継にも関わらずスムーズにロッドが曲がり、パチーンとはじけてルアーがキレイに飛んでいくんですよ。
これまでの振出竿にあったネガティブなイメージが一気に打ち消されるような、そんな使用感です!
一つ下のモデルにクロスビートSWというさらに仕舞寸法の短い、より携帯性を向上させたモデルがあるのですが
そちらはHVFは非搭載です。
(クロスビートはさらにグリップが短くキャストに向きません)
なので、実釣面の質感的な部分を重視するなら絶対にモバイルパックがオススメです!
湾奥シーバスにドンピシャな短めのグリップ
8.6フィートのMLと言うスペックという事で、おそらく港湾部でのシーバス用に購入される方が多いと思うのですがまさに港湾部のシーバスにドンピシャといったグリップの設計です。
ダイワの8.6フィートクラスのシーバスロッドはみんなそうですが、いわゆるアーバンサイドカスタム的なグリップ設計になっていて他社と比べて取り回しやロッドワークを重視して若干短いグリップになっています。
握ってみると、肘を超えるか超えないかぎりぎりの長さになっておりトゥイッチやジャークといったロッドワークからアンダーやバックハンドでのキャストにも適したセッティングになっています。
下の画像は上がモバイルパック866MLで下がスコーピオン2832RSなのですが、3インチ短いスコーピオンとよりも3.5cmも短いです。
大河川等での1オンスクラスのバイブレーションの遠投などには若干グリップが短いですが、港湾部で求められるテクニカルな釣りにはまさにドンピシャな設計です。
欠点は足の低いバットガイド
非常に完成度が高く、コスパ抜群のモバイルパック866TMLなのですが
欠点があります。
それは足の低いバットガイドです。
これは、テレスコロッドいわゆる振出ロッドの宿命なので致し方ない部分ではあるのですがどうしても気になります。
画像の上がモバイルパック866MLで下がスコーピオン2832RSなのですが、比べてみると倍くらいスコーピオンの方がガイドが高いことが分かりますよね?
で、このガイドの高さがどう影響するのかと言うと
ラインが放出される際に、ガイドが低い分ラインがガイドの近くを通るのでブランクスを叩いてしまい抵抗になってしまうのです。
ブランクスを叩かないまでも手元のガイドでの抵抗が大きくなってしまっていまうんです。
下の画像の通りモバイルパックの方はバットガイド付近でかなりブランクスにロッドが近づいていますよね。
実際ラインがリールから放出される際はらせん状に放出されるので、もっとブランスクに近づいてしまいます。
らせんを表現するのが難しいのであくまで参考ですが、下の画像のようにラインがブランクスに接触してしまうのです。
これを防ぐのにはバットガイドを通常のルアーロッドの様な足の高いタイプに交換すればいいのですが、コスト的な面でテレスコロッドにありがちなタイプのガイドを搭載しているのだと思います。
実際にこの問題を解決するために、バットガイドは足の高いKガイドを使用しているテレスコロッドもあるのでロッドのカスタム等に興味のある方は交換してみるのも手だと思います。
別のロッドですが、同じような問題のあるロッドをカスタムしている方もいらっしゃいます。
ただ、実際使用してみるとトラブルが起きる訳でもないのでそこまで気にする点では無いかもしれません。
私の場合はこれまで使ってきた他のロッドと比較して気になるかなーと言ったレベルで
それよりも、この値段でよくここまでハイレベルなロッドを作ったダイワさんに脱帽です。
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