待望の低価格帯でのクイックレスポンスシリーズ! ミラベルを徹底レビュー【2500SHG】

ミラベルスピニングリール
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どーも。

今回は今秋の新製品の中でも非常に注目度の高いであろうミラベルが

発売延期を経てようやく届いたので初期インプレ的なものをしていこうと思います。

エントリーモデルのスピニングリールではダイワに一歩見劣りしている感のあったシマノが満を持してグローバルモデルとして発売したのがこのミラベルです。

最大の売りは何といってもCI4+の軽量ボディとMGLローターで12アルテグラ以降ラインナップから姿を消していた

エントリーモデルでのクイックレスポンスシリーズということで待ちに待ったリールといっていいモデルだと思います。

今回はそんなシマノユーザー待望のミラベルをレビューしていきます!

 

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スペック比較

今回私が購入したのは2500SHGですが

まずは同じような価格帯のリールと比較してみます。
(糸巻量やらギア比等の共通の物は省きます。)

22ミラベル21ナスキー22アルテグラ
自重205g220g240g
ベアリング5/15/15/1
ボディ素材フルCI4+強化樹脂強化樹脂+CI4+
ローター素材CI4+強化樹脂強化樹脂
駆動方式SカムSカムクロスギア
マイクロモジュールギアⅡ     〇
Xプロテクト     〇
サイレントドライブ    〇    〇     〇
ロングストロークスプール     〇
ワンピースベール     〇

こうしてみるとミラベルの立ち位置は絶妙ですね。

リール自体の構造はナスキーと同じで駆動方式はSカムですし、ロングストロークスプールも非搭載です。

が、自重の軽さと巻の軽さという点に目を向ければ

フルCI4+ボディにMGLローターという構成はエントリー帯のリールとしては破格といって差し支えないでしょう。

抑えるところは抑えて、必要な部分は豪華にといった感じで

非常にメリハリの利いたリールといえるでしょう。

 

また、軽さよりも剛性感や巻きに重きを置きたければナスキーやアルテグラがあるわけで

ミラベル発売で個人のお財布事情に合わせてクイックレスポンスかコアソリッドか選べるようになり

シマノのスピニングのラインナップがスキのないものなったと個人的には思います。

ただ、1つ個人的に思う事として

アルテグラと比較するモデルではないよなーとうことです。

便宜上わかりやすくするために上でアルテグラと比較してますが本来はアルテグラと比較するのはちょっとヘンだと思うのですよ。

もちろん3000円プラスすれば

1ランク上のアルテグラが購入できるでのコスパ(購入金額に対するベネフィット)的な尺度で考えれば

アルテグラと比較するのもアリなんでしょうけど

シマノがわざわざ、コアソリッド・クリックレスポンスシリーズと分けている通り

そもそもの設計思想がミラベルとアルテグラでは違うわけで

ソコを無視して単純に金額だけで比較するのは違うよなーと・・・

まぁ、スピニングはベイトリールと違って使い分けを考えなくても

何とかなってしまうので細かいことを気にせず

 

値段で比較するほうが楽なのはわかるんですが・・・

個人的にはアルテグラと比較するんじゃなくて

値段が倍だけど同じクイックレスポンスのヴァンフォードと比較するほうがいいと思うんですよね。

マイクロモジュール2・ロングストロークギア・クロスギアなどが搭載されてお値段が倍のヴァンフォードを買うか

スペックは劣るけどクイックレスポンスとして必要十分なミラベルを2台買うか

はたまた、半分の値段ならミラベルを買うべきなのか?

こういう比較の方がしっくりくると思うんですけどね?

どうですかね?

実際にどれくらい軽いのか計測してみた。

ミラベルのウリが軽さという事は分かったので

そのCI4+製のローターやボディがナスキー等の強化樹脂製のローター等と比べてどれくらい軽いのかってのが
気になるところなので実際に計測してみました。

 

今回計測したのはミラベル2500SHGと比較用の21サハラ2500Sです。
上ではナスキーと比較したので、こちらもナスキーで計測したかったのですがナスキーは2000Sしか持っていないので

ナスキーとほぼ同じ21サハラで比較していきます。
(メーカーHPの自重も同じですし)

で、実際の計測結果がこちら。

ミラベル

当然ですが、ミラベルの方が軽かったです。

その差にして6.5gで約14%ほど軽量化されています。

これが実際にどうなのか?ってことはひとまず置いておいて

ボディの方も計測してみます。

 

ミラベル

サハラ

ボディの差は14.9gで約11%ほど軽いという結果になりました。

実測の結果はローターとボディ合わせて21.4gほど軽量化されているという事になりました。

やはりスペックの比較の時点でわかっていましたが

実際に比較してみるとフルCI4+ボディとMGLローターの軽さが際立ちます。

で、ここまで書いて一つ気づいたことがあったのですが

ハンドルも軽いものが付いていました。

ミラバル

サハラ

で、これがかなり差があります。

4.6gも軽くなっています。比率では約20%も軽くなっています。

これは21アルテグラと同じものなのですかね?
(21アルテグラ持っていないので確認出来ていません。)

という事はボディが14.9g軽いわけではなく
ボディが10.3g、ハンドルが4.6g軽くいってことになります。

ここまでの結果をまとめると

ローターで6.5g
ボディで10.3g
ハンドルで4.6g

6.5+10.3+4.6=21.4g

でサハラがカタログスペック上で240gで22ミラベルが205g

四捨五入で240-21=219g

ということはあと15gほどはスプールが軽いってことですね。

でスプールを測ってみようとおもったんですが
すでに糸を巻いてしまいました。
なので多少数値がぶれますがご容赦ください。

ミラベル

ミラベルにはPE0.8号が150mを巻いてあって
PE0.8号150mの重量が約2.7gなのでスプールとドラグノブで40.5gほどになります。

サハラの方は下巻としておそらくPE1.5号が70mほど巻いてあり
PE1.5号の重量が約2.4gなのでスプールとドラグノブで51.4gほどです。

結果としてはスプールとドラグノブで11.1gほどミラベルの方が軽いというものになりました。

全部まとめると
21.4+11.1=32.5gの軽量化なので
240-32.5=207.5gとなり

ほぼカタログスペックの205gに近づきました。

誤差の2.5gはラインの誤差や安物のはかりの所為という事にしておいてくださいw

こうして実際に計測してみて感じたのは、素材をCI4+した以外にもハンドルやスプールもナスキーやセドナと比べてかなり軽量化されていて、シマノの本気というか気合的な部分です。

コストかなり掛かってるでしょうし、この重量の面だけを見ると非常いコスパ高いリールと言って過言ないと思います。

実際に使ってみた。

で、物理的に軽いのはわかったので
実際に試し投げにいってきました。

ミラベル

で、実際に使ってみたのがこんな感じ

ルアー

バス系ルアーとして

シャッドにスモラバ+3.8インチシャッドテール、小型スピナベにゲーリーグラブ

シーバス系ルアーとして

100mmのミノーに20gの鉄板バイブに15gの樹脂系バイブとブレード系

バス・シーバスでスピニングで使うと想定されるルアーの多くを試してみましたが

写真にあるルアーはある程度快適につかえました。

快適だった部分としてはワームなどの巻き抵抗の弱いルアーのストップ&ゴーなどのバスっぽいアクションはすこぶる快適でした。

HGモデルを購入したので若干の巻き出しの重さはありますが、強化樹脂のモデルと比べれば格段に軽いので

CI4+製のローターの恩恵をしっかり感じ取れますし、ボディの軽量化も大きく寄与しているのでしょう。

ライトリグをシェイクしたり、エギングなどのしゃくる釣りのような軽さが生きる釣りには持ってこいでしょう。

クイックレスポンスシリーズということで、いわゆる巻きトルク的な部分の不足を心配していたのですが

スピナベ(クルコマ8g)も使えましたし、鉄板バイブ20gもそれなり使えるだけのトルクはありました。

もちろん、流れやロッドワーク等でも変わるのでしょうが世間一般でスピニングで扱うルアーを使う上では全く問題ないデキでした。

 

最後にあえて欠点を上げるなら

エントリーモデルにも関わらずCI4+を使って軽量化された非常にコスパの高いリールで、個人的に欠点を上げるのはちょっと難癖的なきもするのですが

あえて挙げるなら

ワンピースベール非搭載
ロングストロークスプール非搭載
駆動方式がSカム

多分この辺りだとおもいます。

で、おそらく一番声が上がるのがベールだとおもいます。

 

極細PEを使うとベールに引っかかって切れるってやつです。

個人的にはこのベールでも何の不満もありませんし、ラインが切れたことも無いですし値段のことを考えれば最初に言った通り難癖なきがしますが

そういう声があるのは事実です。

その辺が気になるような0.4号以下のPEを使う釣りならアルテグラの方が丸い選択肢かもしれません。

あとは巻きに関しては値段なりって感じです。

シマノの低価格帯はいわゆるシマノ伝統のクロスギア方式ではなくダイワ含めて世界中のメーカーで採用されているSカムですが

このSカムがどうこうっていうよりも、コストを抑えた結果値段なりの巻き心地って感じです。

ベアリングなんてこの値段なら等級の低いモノでしょうし、大量に使うベアリングを選別なんてするわけないですし

ギアに関しても上位モデルによりも精度は雑でしょうから、そういった部分が値段なりといった部分につながっていると思われます。

その辺を加味しても、この価格帯ではかなりイケてるリールであることは間違いないでしょう!

 

 

 

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