どーも。
新商品が徐々に店頭に並び始める時期になったという事で
最近非常に財布のひもがゆるゆるです。
と、いう事で今日も新商品のレビューです。
で、今日は個人的に今年の新商品で一番の注目株の22バンタムXGについてのレビューです。
事前情報だとスプールの直径が34mmから35mmに変わったり
スプール幅19mmのMGL3スプールになったりと大きな変更点もあって待ちに待った発売といった感じです。
前モデルの18バンタムMGLの世間的な評価はレベルワインドの所為か微妙なリールでしたが、個人的には圧倒的な剛性感のあるボディとなんとも男心をくすぐられるデザインで
非常にお気に入りのリールで私のメインリールとして発売以来使い込んできました。
そんな中バンタムがモデルチェンジするということで当然予約し先日自宅に届き、早速荒川でテストをおこなってきました。
そこで、今回はそんな18バンタムと生まれ変わった22バンタムを比較しながらファーストレビュー的なことをしていきたいと思います。
まずはスペックから
まずは簡単なスペックを18バンタムと比較しながら見てみると
22バンタムXG | 18バンタムMGL | |
ギア比 | 8.1:1 | 8.1:1 |
糸巻き量(ナイロンlb-m) | 16-100 | 16-100 |
最大ドラグ力(kg) | 5 | 5 |
自重(g) | 225 | 225 |
スプール寸法(径/幅)(mm) | 35/19 | 34/22 |
最大巻き上げ量(cm) | 86 | 86 |
スペック的に変わったのはスプールの直径と幅だけで、ギア比や自重、ドラグ力などは据え置きという事が分かります。
糸巻量も同じことから、モデルチェンジによる大幅な仕様変更はなくこれまで通りの16lb以上の太いラインとコアソリッドボディからくる過剰なまでの剛性感を生かしたヘビーバーサタイルなリールという基本設計は変更せず
アンタレスやメタニウムに搭載されている19mm幅のMGLスプール3を搭載し、18バンタムで不評だったレベルワインドをやや前方に移動させてスプール径を1mm大径化することで
キャストフィーリング、キャスタビリティの向上を成し遂げ
ブレーキユニットのブレーキシューの数を4個から6個へ増やすことによって18バンタムよりも幅広いルアーに対応できるリールへ進化したことが分かります。
個人的には基本スペック的な変更は少ないが、「正統進化」と言っていいモデルチェンジだと思います。
モデルチェンジ一番の目玉はインフィニティードライブ
今回のモデルチェンジの一番の目玉はロープロベイトリールでは初めて搭載されるインフィニティドライブでしょう!
22バンタム以外だとベイトリールでは21カルカッタコンクエストのみで、20カルカッタコンクエストDCや21アンタレスDC、先日発表された22エクスセンスDCにも搭載されていない機構になります。
で、実際どうなのか?と聞かれると
実際に巻き抵抗の強めのルアーを巻いてみると(レアリスクランク5A・8A)XGでありながら実釣に問題ないレベルで巻いてこれます。
さすがにディープクランキングを想定したようなノーマルギアや前モデルにあったパワーギアと比べると抵抗は大きいですが18モデルと比較すると巻きトルク的なものは向上している気がします。
あくまで主観でしかないし、新モデルを使っているプラシーボ的なものがあるかもしれませんがww
で内部構造がどうなってるの?という事ですが
インフィニティドライブの具体的な機構の解説がないので何とも言えませんが、シマノの説明だと従来の両端のベアリングでピニオンギアを支持する方式からメカニカル側のベアリングとピニオンシャフトの内部で支持する方式になっているとの事です。
これは17オシアジガーの物なので、バンタムのものと異なるかもしれませんが画像のようにスプール軸がピニオン内部で支持する仕組みになっています。
これによって支持距離が短くなってオシアジガーでは60%以上の抵抗の削減につながっているらしいです。
で、そのピニオンギアを実際に見てみるとこんな感じです。
左が18バンタムHGで右が22バンタムXGのギアなのですが若干短くなっています。
単に支持する場所が変わっただけでなく、ピニオン自体が短くなっていてこのことからも支持距離が短くなっていることが分かります。
ただ、素人目にはこのわずかな支持距離の短縮が剛性の強化につながることは何となく理解出来ても60%もの回転抵抗を削減できるとは思えないのですが
そこはまぁ、シマノを信じるしかないですよね・・・
それよりも気になったのがピニオン内部での支持ってどうなの?ってことです。
構造的には既存のベアリングでの2点支持だと大きな負荷がかかるのは当然ベアリングでしたが
インフィニティドライブで、大きな負荷がかかるのはメカニカル側のベアリングとピニオンギアとスプールシャフトという事になりますよね?
そうなると、インフィニティドライブの最大のウリである巻きに大きな悪い影響がでると思うのですが
それは心配しすぎなんですかね?
ギアやスプールシャフトへの負担と言う意味ではこれまでの両端をベアリング支持の方が少ないと素人目には思うわけですよ。
シマノの場合スプールシャフトはスチール製でピニオンが真鍮製という事を考えると強い負荷がかかった時に一番ダメージがかかるのはピニオンギアという事になると思います。
こうなると、18バンタム同様シャリタムとかゴリタムとか言われてしまう気が・・・・
まあ、オシアジガーのページにはギアの肉厚も調整されているとかいてあるのでその辺はシマノ的な基準をクリアしているのでしょうし
オシアジガーのような大型青物を想定しているリールで大丈夫なら、ぜいぜいシーバスやら小型青物までがターゲットのバンタムなら問題はないという判断なのでしょうね。
シャフト側の方を見てみると18バンタムであった段?のようなものが無くなっただけでシャフト自体は寸法等に変更はありませんでした。
ピニオンと接合?する部分の寸法も一緒なので、インフィニティドライブで支持する部分のシャフト側の強度と言うのは18バンタムから変わってないと言えると思います。
ここに補強的なものが無いという事は、ここは強度的に大丈夫という事なんでしょう。おそらく。
少なくとも純正スプールはスチールシャフトですし大丈夫・・・という事かな?
サードパーティのアルミシャフトは大丈夫?って疑問が残りますが僕は使う予定ありませんので
どなたか検証してみてくださいw
ナロースプール化+レベルワインド前方化の効果は?
22バンタムのもう一つの目玉が35mm/19mmのMGLスプール3による大径ナロースプール化と18バンタムで大不評だったスプールと近いレベルワインドの位置の前方化です。
結論から言ってしまえばキャストフィールは実感できるレベルで良くなっています。
スプール径が1mm大径化された分10gを切るような軽量ルアーのレスポンスが悪くなるかとも思いましたが、ナロースプール化のおかげか18バンタムと差を感じませんし
ナロー化+レベルワインドの前方化によってラインに抜け感が良くなり、フィーリングは改善しています。
そしてなにより、視覚的にレベルワインド近くない?といった疑問というかモヤモヤがありません。
個人的にはこの視覚的な改善が一番でかい気がしていて
特にレベルワインドが近すぎるという意見は18バンタム発売当時から強く、JB TOP50の黒田プロがブログで自信がテストした結果を公表したり、シマノの開発チームに確認してレベルワインドがその位置でも飛距離は落ちないことを解説してくれていましたが
それでも、出目金カスタムと呼ばれるメタニウムのレベルワインドを加工して18バンタムにつけるというカスタムも登場したりもしました。
これを鑑みるに、実際に飛距離が落ちるというよりレベルワインドが近くて飛距離が落ちそうだし(視覚的に)気持ち悪いということだったのだと思います。
一応一つ付け加えておく必要があるのが、今回はPEラインを使用したという事です。
私は18バンタムもPEを巻いてシーバスで使ってきましたし、22バンタムもPEを巻いてテストしてきましたので、PEの分軽量ルアーが使いやすい、キャストフィールが向上している分もありますが
それでも同じPEを使っても、良くなったと実感できるくらいの違いはあります。
ですが、PEを巻いてしまえば18でも22でも軽量ルアーは快適につかますしラインが細い分レベルワインドが近いことも気になりにくいのでこの変更が実釣にどこまで影響があるか?と聞かれると
良くなったと実感できる違いはあるけど、実釣に置いては大差ないという答えになります。
6ピン化で使い勝手が大幅向上!
今回35mmへ大径化した影響かビッグベイト等の大きく重量があり、空気抵抗の大きいルアーの使用を想定しSVSが4ピンから6ピンへと増加しています。
ピンが増えたことによってスプール重量が増加してしまうし、実際にキャストしてみるまでは正直4ピンのままでいいのにと思っていましたがキャストしてみた感想としては6ピンになったこでと大幅に使い勝手が向上しています。
その要因としてはブレーキシューが18バンタムと比較してブレーキシューが小さくなったことです。
シマノの現行のSVSは100番までのリールはブレーキシューSが搭載され、150番以上はブレーキシューMが搭載されています。
18バンタムもこのルールでブレーキシューMが搭載されていましたが、今回の22バンタムはブレーキシューSが6個ついている仕様になりました。
右が18バンタムのブレーキシューMで左が22バンタムのブレーキシューSです。
S.Mというとサイズの違いのように感じますが、サイズが違うというよりは形状が違うと言った方が正しい気がしますがブレーキシューSの方が重量が軽いので当然ブレーキ力が弱いです。
その分シューの数が増えているので空気抵抗の大きいアラバマやビッグベイトや1/4オンスを切るような軽量ルアーでも空気抵抗を考慮したりと、シビアなブレーキ設定が求められるケースなどではより細かくブレーキを調整できるメリットがあります。
この、より細かく調整できることもメリットではありますが、個人的には最弱ブレーキ力が小さくなったことが非常に大きなメリットだと考えています。
18バンタムの場合ブレーキシュー1つオンでダイヤル1の最弱のブレーキ設定でもブレーキが強すぎるという問題がありました。
フロロやナイロンを使う場合はそんなこと無いのですが、私のようにPEをメインラインとして使う場合は上記の最弱のブレーキ設定でもブレーキが強すぎるケースがありました。
具体的には8.6フィートMLクラスのロッドでレンジバイブ70ESをキャストする際は18バンタムだと最弱のブレーキ設定でもブレーキが強いと感じます。
レンジバイブ70ESでブレーキシュー1つオン・外部ダイヤル1でブレーキが強いとなると15g以上の鉄板系や20gを超えるようなシンペン系も当然もっと弱くしたくなるので、結構な頻度でもっと弱いブレーキを使いたいとなるわけです。
その点22バンタムはブレーキシューがSになり大幅にブレーキ力が弱くなったことで、鉄板系やシンペン系が非常に快適に使えるようになりました。
ただ、コアソリッドボディの欠点というかなんというか、サイドプレート?の開け閉めが非常にやりにくい問題は解決されていません。
これさえ解決されれば完璧だと思うのですが…
実際キャストした感想
今回はファーストインプレッションという事で、荒川で使用感を確かめてきました。
使用したタックル構成は下記の通りです。
ロッド:ディアルーナXR 806ML
リール:22バンタムXG
ライン:レジンシェラー2号
リーダー:ナイロン25LB3ヒロ
で、実際にキャストしてきたのが下記の写真のルアーです。
他にもキャストしましたが、メインで使ったのがこんな感じで
レンジバイブ70ESにリアルスティール、シャローアサシンにetc・・・
もっとも軽いのがクミホンの9gで、この辺りが楽勝に使えて感覚的には6~7gまでは問題ない印象でした。
18バンタムでブレーキが最低設定でもブレーキが強かったレンジバイブはブレーキシュー1つだとダイヤル3ぐらいがしっくりきました。
2でも行けるけど、サミングに気を遣う印象でリアルスティール18gだとダイヤル2でサミング無し安定します。
普段から遠心でも、マグでもブレーキを限界まで落としてある程度はサミングで調整するクセが付いてしまっているのでちょっと参考にならないかもしれませんが慣れてくればリアルスティールはサミングを入れてやればダイヤル1でも行けそうな印象でした。
ミノー系も画像にあるような、空気抵抗が少ないいわゆる飛ぶと言われているルアーならブレーキシュー1にダイヤル4~6で十分に対応可能です。
ダイヤルでのブレーキの利き幅はこれまでのシマノと全く変わらないでの、それなりにダイヤル側で調整が効くのでサミングに自信のない方はシューのオンオフで調整してもいいと思いますが
サイドプレートが明けにくいのである程度サミングが出来る人はサミングで調整するのがベターだと思います。(本当にこの開けにくいの何とかなりませんかね?シマノさん・・・)
これから、ベイトも大きくなっていくしデイゲームが楽しくなる時期なので18バンタムと比べてブレーキの調整幅が大きくなったのは非常に大きな武器になると思います。
まとめ
まだ、左巻きモデルが発売されていない22バンタムですが
個人的にはより使いやすくなった、正統進化と言っていいリールだと思います。
18バンタムを持っていた方も十分に買い替えを検討していいと思いますし、もったいない方も是非検討してみてください。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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