今日はPEラインを使う上で必ず覚える必要があるリーダーのお話です。
初心者の方がPEラインを使う上で一番ネックになるのが、ラインシステムを組むことだと思います。
リーダーはナイロンかフロロのどちらを選ぶべきなのか
何ポンドのリーダーを選ぶ出来なのか
長さは?ノットは?などなど、疑問はたくさんあると思います。
今回はそうした疑問に答えていきたいと思います。
そもそもリーダーって何故必要なのか?
そもそも、なんでPEラインを使う際にラインシステムを組まないといけないのかと言うと
PEラインの弱点を補うためです。
PEラインの弱点として、結束すると著しく強度が低下するという事と擦れに弱いとが挙げられます。
PEラインは結び目が出来ると50%の強度しか出ないと言われていますし、水中の障害物や魚のエラなどに擦れてラインが切れることがあります。
そうしたトラブルを回避するためにリーダーが必要になります。
正しいラインシステムを組む
大前提、ラインシステムは対象魚やフィール°に合わせて組むわけですが
そこが初心者の方にハードルが高い印象を与える要因だと思います。
なので、どのように判断するのかの基準をお話していきます。
ラインの強度の問題
リーダーの強度についてはですが
リーダーの強度の前にPEライン自体の強度の問題があります。
画像の2つのPEラインですが、左のラインは1.0号/20.8lb/150mといった表記で
右のラインはMax 30lb ♯1.5といった表記になっています。
これがどういう意味なのかというと、右のラインは最大強度が30lbということです。
左のラインは20.8lbしか情報がありません。
つまり、右のラインは強度にムラがあり一番強度のあるところが30lbと言うことで左のラインはMAXの強度なのか平均の強度なのか、一番弱い強度なのか全くわからなく強度にムラがあるということです。
このムラが厄介で、大体の数値ですが実際のラインが切れる強度は表記の強度の7掛けから8掛け程度です。
と言うことはラインシステム全体で20lbの強度が欲しければ最低でも30lbのPEラインを選択する必要があります。
そのうえで、リーダーに使用するラインを選ぶ必要があります。
くわえて、ラインシステムを組むことによって結束部の強度はどんなにうまくノットを組んだとしても95%までの強度しか出ません。
仮に練習して90%の強度のノットを組めるようになったとした場合、Max30lbの強度のラインならまず8掛けで24lbになり90%のラインシステムを組めば21.6lbの強度を保つことが出来ます。
これを理解したうえで、リーダーの強度を選ぶわけですが一部の例外を除いて最低でもPEラインと同じ強度のラインを選びましょう。
メインラインが画像の左の20.8lbのPEをつかうなら20lb以上のリーダーを選びましょう。
1点注意しないといけないのか、リーダーが太くなるほどルアーの動きが悪くなります。
当たり前の話ですが、ラインが太くなればその分水の抵抗を受けるためルアーの動き悪くなります。
こまかなアクションが必要なバスのフィネスな釣りなどはメインラインより強度の低く細いリーダーを使用することもあります。
リーダーの素材の違い
次に素材の違いですが、基本的にノットが組みやすいのは柔らかいナイロンです。
また、ナイロンとフロロを比較した際に同一の太さであればナイロンの方が引っ張り強度は高いです。
素材ごとのラインの特性については過去の記事にまとめてありますので気になる方は下記のリンクよりご覧ください
同じ強度で細いラインを使うことが出来るのがナイロンのメリットです。
フロロの利点は、材質的な硬さからくる擦れへの強度です。
一般的なナイロンと比べ、フロロは耐摩耗性が高いです。
ですが、ナイロンでもフロロと同等レベルの耐摩耗性をもつラインもありますので一概にフロロが耐摩耗性が高いとは言えません。
擦れの心配が無いエリアならナイロンで問題ないでしょうし、磯や岩礁がある場所ではフロロか耐摩耗性の高いナイロンがおすすめです。
ノットはFGノットがおすすめ
リーダーの強度、材質が決まれば後は結束するだけですが
いざ結束しようと、調べてみるとFGノット、キングノット、ノーネームノット、フィッシャーマンズノット….
調べると色んなノットが出てきます。
どれを選べばいいの?って思うと思いますが、オススメはFGノットです。
ルアーメーカー、BlueBlueの代表村岡さんによるFGノットの解説動画です。
私も同じ編み方でFGノットを結んでいますが、たぶんこれが一番簡単です。
FGノットはソルトルアーフィッシングでは定番のノットで正しく結束出来れば高い強度が期待でき、結び目も非常に小さいです。
結び目の大きさなんて気にする必要あるの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが非常に重要です。
スピニングロッドでもベイトロッドでもどちらでも長いリーダーが必要な場合はノットの結束部がガイドにぶつかります。
ぶつかることによって飛距離が低下したり、ベイトロッドの場合はバックラッシュの原因にもなります。
そのためノットの結び目は小さいに越したことはありません。
逆に、リーダーが短くていいのであれば結び目はガイドの外に出ます。
その場合は、強度さえ保てていれば結び目の大きさは気にする必要はありません。
試しに私が結束してみました。
ちょっと余ったラインがきれいに切れていませんが多めに見てくださいw
慣れてきて、室内であれば3分程度で結べるようになります。
実際の釣り場では、風が吹いていたり日光がまぶしかったり暗い中で結束する必要が出てきますので
自宅で暇なときにしっかり練習しておくとよいでしょう。
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