海釣り初心者の方のはじめの一歩が、道具選び
いざ道具を揃えようと思っても竿やリール等種類が多く、またどれが初心者向けなのか見当もつかないと思います。
そこで、本記事ではそんな初心者のお悩みを解決するために『これだけ買えば大丈夫』かつ『初心者の方が扱いやすい』視点で最低限必要な道具を釣り歴25年の視点からご紹介させて頂きます。
狙う魚によって必要な道具は異なります
まず、釣り道具と言っても釣る魚にや場所などによって必要な道具は変わってきます。
非常にざっくりですが、マグロを釣る道具とイワシを釣る道具が違うことは釣りをしたことが無くてもわかると思いますw
なので、どんな魚を釣りたいのかを考えましょう!
よく初心者にはサビキ釣りがオススメだと言われますが、 釣り方を指定されるより釣ってみたい魚がいるのならそれを狙った方が楽しいと思います。
はじめは簡単に釣れる魚から始めましょう
どんな魚が釣りたいかを決めましょうと言いましたが、いきなりブリやタイといった魚を釣ることは非常にハードルが高いですし釣れません。
また、釣りたい魚と言われてもイメージがわかない方もいらっしゃると思います。
釣りは釣れないと非常に退屈です。
ですから初心者の方は簡単に釣れる魚を選ぶことが大切です。
オススメなのは、サビキ釣りで釣れるイワシやアジといった小型の青物や
ちょい投げ釣りで釣れるシロギス、ハゼ、イシモチ、カサゴ、セイゴなどがおすすめです。
サビキ釣りとちょい投げ釣り
初心者の方が簡単かつ安全に始められる釣りがサビキ釣りとちょい投げ釣りです。
どちらの釣り方も簡単で費用も抑えられる初心者の方にオススメな釣り方です。
また、この2つの釣り方は仕掛けとエサの違い以外は大した違いがありません。
竿が1本あればサビキ釣りもちょい投げ釣りも出来ます。
なので、竿とリールに関してはこのちょい投げとサビキ釣りに向いたものを選ぶのがオススメです。
最低限必要な道具たち
それでは具体的に最低限必要な道具を紹介していきます。
とりあえず必要な道具はこれだけあります。
・竿
・リール
・仕掛け
・水汲みバケツ
・クーラーボックス
・プライヤー
・救急セット
・コンビニ袋
・ウエットティッシュ
・魚つかみ
これだけあれば、不便なく釣りが始められると思います。
とはいえこれだけ見せられても、じゃあ具体的にはどれを選べばいいの?ってなると思いますので1ずつ見ていきましょう。
竿
最初の1本にオススメ竿の条件はお値段が手ごろで、いろいろな釣りに使える万能タイプです。
具体的には長さが3m前後で10号前後(1号が3.8グラム程度です)の錘を使える投げ竿です。
竿の長さは短ければ短いほど、扱いやすいのですが、長い方が飛距離が出ます。
そこを考慮して、初心者の方が使いやすいのが3m前後です。
錘の重さについては竿ごとに適正な重量というのが設定されています。
メーカーによって表記に仕方が異なりますが竿自体や竿が入っていたプラスチックのケースなどに記載がありますのでそれを参考にしてくだい。
その辺りを踏まえた上で管理人的にオススメな竿をいくつかご紹介いたします。
ダイワ リバティクラブ ショートスイング 10-270
1本目のおすすめはダイワのリバティクラブ ショートスイング 10-270
2大釣り具メーカーのダイワ製の竿です。
名前の後ろの10というのが最も適したな錘の号数です。具体的には5~15号の重さまで使えます。後ろの270というのが長さでこの場合270cmです。
管理人も同じシリーズの竿を1本所有してますが、非常によくできた竿です。
非常に竿自体が軽く見た目もカッコいいでし、お値段も手ごろです。(amazonで大体¥5,000円~¥7,000円程度)
2大釣具メーカーのダイワ製ですし、品質は非常に良いおすすめの1本です。
使用感としては、全体的に柔らかめの竿で大きめの魚がかかると気持ちよく竿が曲がってくれます。
人によっては、柔らかすぎるという方もいらっしゃると思いますが、初心者の方にはこれぐらいがオススメです。
シマノ ホリデースピン ショートスピン275JXTS
2本目のおすすめは シマノ ホリデースピン ショートスイング275JXTS
こちらは2大釣具メーカーのシマノ製です。
長さが275cmで適正錘が10号で、対応可能錘が5~15号です。
基本的にはダイワの リバティクラブ ショートスイングと同じですが、大きな違いはカーボンの含有率です。
リバティークラブは大体30%程度のカーボン含有率ですが、ホリデースピンは 53%~65%となっておりリバティークラブとは若干性格が異なった竿になっております。
基本的に釣り竿というのは、高いほどカーボンの配合率が高くなります。
その分、若干お値段が高くモデルによりますがAmazonで¥7,000円~¥9,000円程度です。
カーボンの含有率が高いとなにが良いのかというと、ちょっと難しい話になるのですが軽くなること、感度が良く、飛距離も出やすいです。
現在はカーボン全盛期で良いロッドほど、高品質なカーボンを使用していて、含有量も90%以上というのも普通です。
こちらも、お値段も手ごろですのでオススメの1本です。
Amazonなどには¥3,000以下の激安の投げ竿や¥3,000以下の海釣りセットなどもありますが、このあたりのモノはコストを抑えるために強度も低いですし、鉄製のモノも多くすぐ錆びてしまいます。
旅先で1回だけ出来ればよかったり、とにかく安く済ませたいならアリですが趣味として始めるならオススメ出来ません。
ルアーマチック S90ML
3本目もシマノ製のロッドになります。
上記の2本の竿とは異なりルアー向けに竿になりますが、サビキ釣りやちょい投げ釣りにも使えます。
90というのは9フィート0インチという意味で1フィートが訳30cmになるので270cm程度の長さになります。
海釣りで使うルアーロッドも初心者の方には7フィート(2.1m)~9フィート(2.7m)くらいがオススメです。
MLというのは竿の硬さのことで
UL(ウルトラライト)・L(ライト)・ML(ミディアムライト)・M(ミディアム)・MH(ミディアムヘビー)といった具合に区別されています。
硬ければ硬いほど、軽いモノが投げにくく、重いものが投げやすくなります。
表記の方法は一部モノを除き上記の方法で記載されていますが、実際の硬さというのはメーカーや製品ごとに異なるのであくまで参考程度に考えてください。
また、これまで紹介した竿と違いルアーロッドは適合するルアーの重さがグラムもしくはoz(オンス)で表記してあります。
初心者の方におすすめなのは28gまで(1oz)のルアーが投げられるMLクラスのロッドがオススメです。
28gまでのルアーが投げられるロッドであれば、ちょい投げもサビキ釣りも出来ます。
もちろんルアーロッドですから、ルアーを使った釣りも可能です。
上記でおすすめした、ショートスイングやショートスピンと比べると重い錘を使えなくなりますが
はじめはルアー釣りをしてみて、ルアーに飽きたらサビキ釣りやちょい投げをすることも可能です。
1本で3種類の釣りが出来るのでルアーロッドもオススメです。
オススメのルアーマチック S90MLは6g~28gのルアーが使えお値段もアマゾンで¥6,000円と非常にコスパの高いロッドです。
磯竿などもよくオススメされるのですが、管理人的にはオススメ出来ません。
理由としては2点あり
磯竿の多くは4m以上の長い竿なので初心者には使いずらいのが1点。
竿先をぶつけたりすると簡単に折れてしまうこともありますので、長い竿はオススメ出来ません。
2点目は磯竿は使える錘の範囲が狭いことです。
難しい話は省きますが磯竿は遠投向けの製品でない、1~2号クラスの竿は5~8号程度の錘までしか使えないものが多いでうす。
10号程度の重めの重りでも問題ない場合もありますが、わざわざ対応範囲が狭く長くて使いずらいモノを選ぶ必要はありませんよね。
磯竿の遠投竿は15号程度の錘も使えますが、5m前後の長さかあり使いづらいです。
以上の点で磯竿はあまりオススメ出来ません。
リールはスピニングリールの2500番前後を選ぼう
竿の次はリールです。
リールには大きく分けてスピニングとベイトリールの2種類があるのですが、初心者の方はスピニング一択です。
これがスピニングリールです。
一度でも、海釣りをしたことがある方は見たことあるかもしれませんね。
スピニングリールをおすすめする理由は初心者の方でもトラブルが起こりにくく、扱いが簡単だからです。
実際に最初の1台を選ぶ基準ですが、ダイワ製かシマノ製の2500番クラスの¥5,000~¥10.000クラスの出来るだけ最新モデルを選ぶのがオススメです。
ダイワとシマノは竿のところでも出てきた2大釣り具メーカーで、2500番というのはリールのサイズのことで2500番は一番汎用性の高いサイズなので最初の1台には2500番クラスがおすすめです。
最新モデルをおすすめする理由として、多くのリールは3~5年でモデルチェンジをします。
モデルチェンジすると基本的に大きく性能が向上します。
そのため、モデルチェンジ直前のリールを買うのは損をしてしまう可能性があります。
その辺を踏まえた上で、管理人のおすすめをいくつかご紹介します。
(リールのサイズやスペックの見方については後日別の記事で詳しく解説したいと思います。)
ダイワ レガリス LT2500D
1台めのオススメは2大釣り具メーカーダイワ製の18レガリスLT2500Dです。
お値段はアマゾンで¥8,000円前後
レガリスは2018年モデルのリールで、2018年に登場したLTコンセプト(Light&Tough)と呼ばれるリールになります。
カッコいい名前がついてますが、要は軽くて頑丈なリールです。
軽さについては、LTコンセプトのおかげで非常に軽量化されました。(このモデルは215g)
数年前のハイエンドモデル(3~6万)が195g~210g程度なので、LTコンセプトのすごさが伝わると思います。
リールの軽さって重要なの?って思う方もいらっしゃると思いますが、軽いことのメリットは疲れにくい事と扱いやすいことです。
一日釣りをするのであれば、釣り方にもよりますがキャストを繰り返すことになります。
そうなると、出来る限り軽いリールの方が、疲れにくく扱いやすいです。
回転も非常に滑らかで、デザインも万人受けするデザインだと思います。
管理人的には最初の1台としては最もおすすめな1台です。
シマノ サハラ 2500
2台目はこちらも2大メーカーのシマノ製17サハラ 2500です。
お値段はアマゾンで¥6,000円程度です。
サハラは17年の発売のリールで、シマノ製のエントリーモデルで
HAGANEギアや Gフリーボディ、X-SHIPといった、シマノの上位機種にも搭載されていている技術が使われており非常に完成度の高いリールです。
お値段を考えると非常コスパの良いリールです。
仕掛け
仕掛けについては、釣り方によって選択します。
ざっくり説明すると
ちょい投げ釣りなら、天秤、オモリ、投げ用仕掛け、エサ
ルアー釣りならルアー各種
サビキ釣りならサビキ仕掛け、オモリ、エサ
こんな感じの道具が必要です。
具体的な仕掛けに関しては釣る魚や、場所、時期なんかによって異なります。
つまり、釣りに行く場所と釣る魚が決まったら仕掛けを準備するわけです。
どんな仕掛けを用意すればいいかわからない場合は、近所の釣具屋さんに相談すれば必要なものを教えてくれますので問題ありません。
水汲みバケツ
簡単に言うとロープのついたバケツです。
海水を汲んで、釣った魚を入れたり、サビキのエサで汚れた釣り場を洗ったり、手を洗ったりなどに非常に便利なバケツです。
ロープが付いているので、足場から水面まで高さがあっても安全に海水を汲むことが出来ます。
基本的に折りたためる素材で出来ているので、よくあるポリバケツと違い小さく折りたためるので
非常に使い勝手がよく、必須のアイテムです。
クーラーボックス
釣れた魚を持ち帰ったり、飲みものを冷やしておくためには必須のアイテムです。
容量はリットルで表現されていて、アウトドアメーカーや釣り具メーカーなどからたくさんの商品が発売されています。
基本的にお値段=保冷力となっていて、釣り具メーカーの商品は保冷力が高いですが若干高めです。
ホームセンターなどで売っているアウトドア用のクーラーボックスは若干保冷力は低めですが、保冷剤を多く入れたりすることで対策可能なので、もしアウトドア用のクーラーボックスを持っている方はあえて、新しいものを買わなくても大丈夫です。
プライヤー
プライヤーとは釣り糸を切ったり、魚のにかかった針を外すための道具です。
針が口の周りに掛かっている場合は手で外すことも可能ですが、口の奥の方に掛かったりした場合は手で外すことは難しいため画像のようなプライヤーがあると非常に便利です。
ラジオペンチなどでも代用可能ですが、ラジオペンチなどは錆びやすいのであまりオススメ出来ません。
プライヤーを選ぶ際は、ステンレス製の製品を選びましょう。
救急セット
アウトドアの趣味なので、思わぬケガをすることがあります。
針が刺さったり、魚のエラやトゲなので出血することがあります。
そうしたことに備えて、簡単な救急セットをもっておきましょう。
コンビニ袋
あると非常に便利です。
釣った魚を入れたり、ごみ袋に使ったり、汚れたタオルなどをしまったりなど
色々なことに使えます。
小さくしまっておけますし、2,3枚持っておくことをおすすめします。
ウエットティッシュ
釣りをすると、どうしてもにおいが発生してしまいます。
釣り餌のにおいや魚のにおいがどうしても手についてしまします。
その対策として、画像のような消臭効果のあるウエットティッシュがあると非常に便利です。
魚つかみ
釣った魚をつかむための道具です。
魚を素手でつかむことに抵抗のある方や一部の毒のある魚やトゲの鋭い魚などの素手てつかむと危ない魚から針を外すために使います。
不意に、毒のある魚などが釣れてしまうことが其れなりにあります。
そういった魚から安全に針を外すために非常に便利ですので、1つもっていると万が一の時に役立ちます。
予算の目安は¥15000~¥20,000
上記のアイテムをそろえると、釣る魚や道具のグレードにもよりますが
ざっくり¥15,000~¥20,000程度です。
最近の釣り具は非常に性能が上がっていて、エントリーモデルでも性能の高い道具が購入可能です。
もう少し予算に余裕がある場合は竿やリールのグレードを高くしたり、仕掛けなどをしまっておくケースや
竿を収納して持ち運んだりするためのケースなんかを購入するとよいと思います。
海釣り初心者が本当に揃えたい基本道具まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本的な道具に絞ってご紹介させて頂きました。
基本的な道具だけなら、それほど道具は多くないと思います。
今回紹介したもの以外にも釣り方や釣る魚によっては別の道具が必要だったりしますが、基本的は今回ご紹介したもので、最低限海釣りを始めることは可能です。
初めての海釣りであれば、今回紹介させて頂いたものを中心に揃えて近くの防波堤や海釣り公園に行くのがおすすめです。
ご自身でそろえるのが不安であれば、釣具屋で相談すれば道具一式予算内で選んでくれますのでそちらで正しい道具をそろえてもOKです。
道具がそろえば、あとは釣り場へいって釣るだけです。
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