今日はこのサイトではほとんど触れることの無かったベイトリールについてです。
管理人は10年ほど前に少しバス釣りをかじった程度でベイトリールの扱いについては初心者に毛が生えた程度なのですがなんとなーく、過去に挫折したベイトシーバスをもう一度初めてみたいなーと思い19年モデルで非常に評判の高かった『タトゥーラTW』を購入していました。
半年ほど使ってみて色々分かってきたので備忘録がてらレビューをしてみます。
購入したのは100XH
今回はシーバス用となので流れの変化を感じ取るためにXH(エクストラハイギア)にしました。
スペックについてはすでに詳しく解説しているサイトがあるのでここでは書きませんがシーバス用として使うにはドンピシャのスペックだと思います。
シーバスでの使用を前提として、詳しくレビューしていきます。
16LB 100mという絶妙な糸巻量
ベイトリールでシーバスを狙うにあたってライン選択が重要になるのですが19タトゥーラTWはナイロンにもPEにも対応出来る絶妙な糸巻量を持っています。
まず、ナイロンを使う場合ですが大物狙いなら16LBを100m巻けますし
遠投なら14LBが115m巻けます。
シーバスは青物のように、ラインを出される魚でもありませんし、ナイロンであればシーバスルアーで100mを超える飛距離が出ることも稀なので115m巻ければ大丈夫でしょう。
PEラインであれば、ラインにもよりますが2号が150m、2.5号が125m程度巻けます。
スピニングのように0.8号や1号と言った細いラインはスプールにラインが食い込みバックラッシュや高切れの原因になります。
太いラインを使えば食い込みや高切れは激減しますが、太いと飛距離が落ちるため飛距離重視なら2.0号でトラブルを避けつつ飛距離も落とさないのが2.5号と言った感じです。
飛距離を考慮すればメインで使うのはPEになるでしょうから、状況や好みにあわせて2.0号か2.5号をメインで選択し場合によってはナイロンも選択出来る。
シーバスに関していえば非常にちょうどよい糸巻量です。
TWSは飛距離も伸びるし、太いリーダーも使える。
ダイワ独自の機構のTWS(T-Wing System)ラインの放出時の抵抗が減り飛距離が向上するという理屈です。
ベイトシーバスにおいても飛距離の向上とろらブルレス性能に寄与しています。
特に2.0号と言うシーバスには太目のPEラインに合わせて25LBや30LBくらいのリーダーでラインシステムを組むとFGノットでもむずび目がそれなりの大きさになりキャスト時にレベルワインドに干渉し、
それが原因で飛距離が落ちたり
最悪の場合、バックラッシュにつながり、高切れが発生します。
細いラインを使用する際は特に顕著で、バックラッシュ時にレベルワインダーにラインが擦れる熱で細いPEラインはびっくりするくらい簡単に切れてしまいます。
シマノ製のベイトリールの上位モデルではメガホン型のレベルワインダーがにロングノーズ型にボディになっていて、TWSと同じような効果を得られますが実売¥30,000円以上のモデルからとなっています。
なので、1.0号以下の細いPEラインを使用する場合はTWS搭載リールが非常にオススメです。
最近はやりの、ベイトチニング等のベイトリールを使ったライトゲームではTWSが非常に生きます!
リーダーを細くすれば問題ないのですが、シーバスであれば最低16LB、ボトムを攻めたりランカー狙いなら20LB以上欲しいです。
であれば、リーダーも安易に細いものを選択したくはありません。
また、太いPEに太いラインにパワーのあるベイトロッドでゴリゴリと巻いて寄せられるのはベイトロッドの大きな利点の一つです。
そうなれば、なおさらリーダーもメインラインに合わせた太さを選びたいワケです。
太いリーダーを使用するのにTWSは非常に適しています。
パーミングが絶妙な新型ボディ
タトゥーラTWは旧モデルのタトゥーラと比較して非常に小型化されていて旧モデルは225g、タトゥーラTWは195gと30gも軽量化されています。
コンパクト化に伴って非常にパーミングが良くなっていています。
個人的にはこれが一番驚いた点で、正直パーミングなんてどのリールだって大差ないでしょ?と思っていたんですが
タトゥーラTWにはびっくりさせられました。
ベイトリールはシマノ派だったのですが、鞍替えを考えるほど驚きました。
I型ハイグリップラージノブ
旧モデルの溝のあるタイプから上位グレードでも採用されているハイグリップのI字のノブに変更になりました。
このノブが絶妙な薄さで、ボディのコンパクト感と相まって全体的に非常に軽快感を感じられ、一段軽いルアーにも手が伸びます。
私の好きな釣りYouTuberのKさんもタトゥーラのレビューで仰っていますが
本当に小型ボディゆえのパーミングの良さと絶妙な薄さと繊細さをもつノブが非常にマッチして何とも言えない軽快感を味わえます。
飛距離が抜群マグフォースZ
肝心の遠投性能ですが、近年のダイワの目玉のコンセプトであるSVスプールではなくマグフォーズZです。
ダイワらしいマグネットブレーキですが、非常に良く飛びます。
7gの軽量プラグも実釣に問題ない飛距離が出ますし、1/2oz以上のルアーは非常に良く飛びます。
SVスプールに比べれば、若干バックラッシュはしやすいですがSVスプールでは出せない飛距離を出せます。
また、マグフォースZはアブや低価格帯のマグネットブレーキに搭載されているスプールの側面に対してブレーキを掛けるタイプのマグネットブレーキと比較して
前半にもしっかりブレーキが利くので、ロッドに重量を乗せにくい小型プラグでも初速を上げるキャストがしやすく、7g~28gまでの幅広いルアーを1本で扱うシーバスフィッシングには非常にマッチするリールです!
ただルアーのウエイトが大きくなるほど、キャスト時のノイズが大きくなりキャストのフィーリングといった意味ではシマノのDCブレーキやSVSインフィニティの方が上だと思います。
あえて欠点ををあげるなら
非常にバランスがよく、ほんとにこれが¥15000円で買えるの?といったレベルのリールで
価格を考慮するとケチをつけるところがないのですが、あえて欠点を挙げるなら巻き心地にざらつきを感じます。
もちろん、値段なりの巻き心地で欠点として挙げるレベルではないのですが良い意味でも、悪い意味でもミドルレベルの巻き心地と言った感じです。
若干値段は異なりますがスコーピオンMGLとくらべると巻き心地の差は大きなものがあります。
ただ、全体的な完成度と金額を考慮すればタトゥーラの方をおすすめします。
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